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仙厓のすべて

開催期間 2022年9月3日(土)~10月16日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9/20(火)、10/11(火)
本展は「日時指定予約制」です
「仙厓のすべて」展の日時指定予約は8月23日10時より受付を開始いたします

展示概要

江戸時代の九州・博多で活躍した禅僧仙厓(せんがい)(1750 - 1837)は、「扶桑最初禅窟(日本最古の禅寺)」とも呼ばれる聖福寺の第123世(および125世)の住持として活躍した臨済宗の古月派を代表する名僧です。また、60歳代で虚白院へ隠棲して以降、晩年には数多くの書画を描いたことでも有名です。特に、仙厓の遺した水墨の絵画──「禅画」は、「厓画無法(仙厓の絵には決まった法などない)」の精神にもとづいた、きわめてユーモラスかつ自由奔放な作品で、斬新な表現や大胆なデフォルメにより、現代の私たちが見ても「楽しくて、かわいい」と感じる不思議な魅力に満ち溢れています。
一方、このところ注目を集めているのが、隠棲後の仙厓の多彩な暮らしぶりです。仙厓は旅好きで、九州北部に点在する名所旧跡を訪ねたり、筑前・筑後国(現在の福岡県)の名だたる山を踏破したり、あるいは珍しい石や骨董の蒐集に熱中したり、さらには博物学的な探究への関心も示すなど、マルチな文化人であったことがわかってきました。
本展では、仙厓の禅画を楽しみ、そこにこめられた心温まるメッセージを読み解きながら、江戸時代後期を代表する趣味人としても重要な存在である仙厓の、もう一つの実像にも迫ってみたいと思います。
日本最大の質と量を有する出光美術館のコレクションでたどる仙厓展の決定版。仙厓の遺した数々のメッセージは、きっと時空を超えて私たちに多くを語りかけてくれることでしょう。

仙崖のすべて

本展のみどころ

01オールアバウト仙厓!
仙厓の"すべて"がわかる展覧会

仙厓の代表的な作品93件からなる本展を通して、仙厓の生涯や様々な教えと教訓を楽しく解説します。ユーモラスな「無法画」誕生のいきさつ、仙厓の総合的な宗教観、「絶筆宣言」の本当の意味、多彩な趣味人・文化人としての側面など、いくつもの興味深いトピックスも紹介します。仙厓に関するすべてを知ることのできるこの展覧会。3つの展示室を見終わった頃には、誰もが「仙厓ファン」「仙厓通」になっていることでしょう。

02人生に迷ったら……
仙厓の教えをじっくり味わおう

仙厓が描いた画賛は、禅修行にまつわる教えを説くものがメインですが、それにおとらず多いのが生きていく上での教訓を説いた作品です。画を見て、添えられた賛の文章をじっくり読めば、必ず納得するはず! 今日の私たちの生活にもすぐに役立ち、人生を豊かにしてくれるアドバイスばかりです。禅の教えとあわせて、仙厓流の人生指南をお楽しみあれ!!

03広く、深い──仙厓のまなざしを追体験

「仙厓に描けぬものは無し」。どんな依頼にも応じ、その要望や内容にあわせた最適の画題を選び出しては、的確な描写・表現で対象を描いてみせた仙厓。禅をテーマにした「禅画」はもちろん、動・植物図や名所旧跡を描いた風景画から、各地の祭礼や大道芸・相撲、庶民の生活などを活写した風俗画まで、そのレパートリーの広さを展示作品によって実感してみてください。

04にんげん・仙厓の謎に迫る!

仙厓の一生は多くの画賛が残されていることから非常によく知られていると思われています。しかし、実は修行時代の仙厓が心の奥に秘めた思い、あるいは恋(?)については資料が残っていないため、よくわかっていません。また仙厓には生前からほぼ公認同然の「仙厓描き」がいたといわれており、そういったことも謎に包まれています。本展ではそれらの答えを作品の中に探ってみたいと思います。

展覧会の構成

第1章
仙厓略伝 ─画賛でつづる一生
第2章
「厓画無法」 ─仙厓画、ビフォー・アンド・アフター
第3章
仙厓の禅の教え ─悟りへのイントロダクション
第4章
仙厓の人生訓 ─充実した生活のためのハウツー
第5章
「絶筆宣言」 ─仙厓の終活
第6章
バラエティーあふれる画賛の世界 ─仙厓に描けぬものは無し

各章の解説

第1章 仙厓略伝 ─画賛でつづる一生

美濃(現在の岐阜県)の貧しい農家に生まれた仙厓は、地元の清泰寺で出家した後、武蔵(現在の横浜市)の東輝庵で月船禅師についてさらに厳しい修行を続けました。その後、40歳にして九州・博多の聖福寺第123世住持になると、疲弊していた名刹の復興と弟子の育成に尽力しました。還暦を過ぎた仙厓は、62歳で堪元に後事を託して虚白院に隠棲し、以降88歳で亡くなるまで、書画をはじめとする多彩な趣味を楽しむ自適な生活を送りました。

馬祖・臨済画賛馬祖・臨済画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館

第2章 「厓画無法」 ─仙厓画、ビフォー・アンド・アフター

仙厓がどのように画技を習得したのか、詳らかではありません。ただし、40歳代と推測される初期の作品から判断すると、本格的な狩野派風画法の勉強をしたようです。また、隠棲した頃から、特定の画法による束縛のない画風を追求するようになり、70歳代に「厓画無法」を宣言しました。これは、「自身(仙厓)の画には(描く上での)決まった法が無い」という宣言で、この頃から極めて自由奔放な画を描くようになりました。

自画像画賛自画像画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館

第3章 仙厓の禅の教え ─悟りへのイントロダクション

仙厓が描いた作品の多くは禅をテーマとしているため、今日「禅画」と呼ばれています。修行に励む僧や禅を志す者に対して描かれたと思われるこれらの作品からは、ユーモアをまじえて禅を少しでもわかりやすく伝えたいという仙厓の思いが伝わってくるようです。画題は仏・菩薩や禅の祖師の図(「仏画」・「祖師図」)や、先師の悟道のエピソードを描いた図(「禅機図」)、さらには禅のメッセージを想起させる様々な対象物を描いた作品などです。

指月布袋画賛指月布袋画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館
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仙厓 江戸時代 出光美術館

第4章 仙厓の人生訓 ─充実した生活のためのハウツー

仙厓の説いた禅の教えの中には、一般の生活でも応用可能な、処世のための教訓を含んだ作品も多く見られます。特に、賛文がカナ文字交じりで記されている作品は、より広い対象層に向けて描かれたものと考えられ、人々の暮らしが少しでも充実したものとなることを期待したようです。画の面白さで興味を惹きつけ、賛文で教えを披露するこれらの作品は、どれも微笑ましくもちょっぴり辛口な仙厓流の教訓ばかりです。

堪忍柳画賛堪忍柳画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館
さじかげん画賛さじかげん画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館

第5章 「絶筆宣言」 ─仙厓の終活

隠棲して以降、虚白院を訪ねて来る人々に請われるままに書画を描いてきた仙厓でしたが、揮毫依頼はいつしか手に負えないほどになったようです。そこで83歳の時、「もうこれ以上は書画を描かない」と絶筆を宣言し、さらにその旨を石碑に彫って、来る者に知らせようとしました。しかし、「最後に一筆、絶筆碑を描いてください」という懇願を了承している内に、絶筆の事実もなし崩しとなり、最晩年まで筆を休めることはありませんでした。

双鶴画賛双鶴画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館

第6章 バラエティーあふれる画賛の世界 ─仙厓に描けぬものは無し

神仏・和漢の物語の主人公から、かわいい子犬やまだ見ぬ虎などの動物、清楚な蘭などの植物、さらには、筑前・筑後国(現在の福岡県)の名所旧跡と代表的な祭礼や、曲芸・相撲といった地方まわりの巡回興行まで──仙厓が手がけた画題は多岐にわたります。そのあまりの幅広さに、「仙厓に描けぬものは無し」という逸話にまでなるほどでした。その実際はどうなのか、最後に仙厓画の世界を見てみましょう。

狗子画賛狗子画賛
仙厓 江戸時代 出光美術館
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