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江戸絵画の華
〈第1部〉若冲と江戸絵画
〈第2部〉京都画壇と江戸琳派

開催期間 〈第1部〉2023年1月7日(土)~2月12日(日)
〈第2部〉2023年2月21日(火)~3月26日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし1月9日は開館)、1月10日、2月13日~20日
本展は 「日時指定予約制」です
〈第2部〉の日時指定予約は2月8日10時より受付を開始する予定です。

展示概要

2019年、アメリカの日本美術コレクター、エツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)によって蒐集された作品の一部が、当館のコレクションに加わりました。このたびの展覧会は、その新しい収蔵品の数々をはじめて公開する機会となります。 江戸時代の絵画を中心に構成されたプライス夫妻のコレクションは、これまでに展覧会や書籍などを通して日本国内で広く紹介され、たくさんの美術ファンの目を楽しませてきました。プライス夫妻の先駆的な美意識によって見出された作品の多くは、ともすれば格式ばった、あるいはつつましく質素なイメージが先行しがちな江戸時代の絵画が、実はどれほど自由で新鮮なものであったかを、私たちに気づかせてくれます。なかでも、その飄逸な造形感覚と見事な描写力によって、いまや押しも押されもせぬ人気画家となった伊藤若冲(1716 - 1800)の魅力は、プライス・コレクションによって発見されたといっても大げさではありません。このほかにも、若冲とともに18世紀の京都画壇をリードした円山応挙(1733 - 95)とその才能豊かな弟子たちによる迫真的な絵画、江戸の地に琳派の美術を導いた酒井抱一(1761 - 1828)とその弟子・鈴木其一(1796 - 1858)の平淡で洗練された花鳥画、さらに礒田湖龍斎(1735 - 90?)や勝川春章(1743 - 92)による優艶な人物画など、プライス・コレクションには見どころ満載の作品が目白押しです。 この展覧会では、今回里帰りを果たした約190件のなかから選びぬいた80数件の作品を、2期にわけてご覧いただきます。おおらかで斬新な発想と、それをかたちにするためのすぐれたテクニックによって、見る人に心地よい驚きをもたらす江戸絵画の世界を、心ゆくまでご堪能ください。

江戸絵画の華

展覧会の構成

各章の解説

〈第1部〉若冲と江戸絵画 2023年1月7日(土)~2月12日(日)

1 生きものの楽園 ─ようこそ、プライス・コレクションの世界へ

自然(Nature)の頭文字を神(God)のように記し、これと同じように畏敬すること ─かつて、ジョー・プライス氏は建築家のフランク・ロイド・ライトからこのように伝えられたといいます。なるほど、自然に寄り添いながら、生きものたちの生命のよろこびを感じさせる作品がコレクションの大部分を占めるのは、ライトの教えによるところが大きいのでしょう。さまざまな鳥や動物たちが群れ集う「鳥獣花木図屏風」は、小さな枡目で画面を覆いつくす奇抜な技法が見る人の目を奪いがちですが、実はその主題こそがプライス・コレクションを象徴していることに気づかされます。

鳥獣花木図屏風鳥獣花木図屏風
伊藤若冲 江戸時代 出光美術館

2 若冲の墨戯 ─絵筆による冒険

江戸時代中期の京都で活躍した画家・伊藤若冲。若冲の作品といえば、細密な描写をつくした彩色画を想起する人も多いでしょう。一方で、晩年期のものを中心に、数多くの作例が伝わっているのが水墨を主体とする絵画です。偶然のようでたくみにコントロールされた濃淡の墨面の広がり、伸びやかな筆づかいで大胆にデフォルメされた、かたちの遊び。飾り気のない自由な表現には、実はユーモラスで天真な描き手の素顔がよくあらわれているようです。

群鶴図群鶴図
伊藤若冲 江戸時代 出光美術館

3 浮世と物語 ─躍動をかたちに

江戸時代には、遊里や芝居町など、流行の最先端に触れることのできる都市風俗の情景が、絵画の主題として定着してゆきます。画家たちは、当世に暮らす人々の姿を生き生きと描きましたが、ときとして強く意識されたのが過去の文化との強い結びつきでした。ここでは、過去の情景と響き合いながら描かれた時世粧のありさま、のみならず、日本に暮らす人々によってながく語り継がれてきた物語を、当世へと実感豊かに引き寄せようとする画家たちの奮闘のさまを紹介します。

雪中美人図 雪中美人図
礒田湖龍斎 江戸時代 出光美術館

〈第2部〉京都画壇と江戸琳派 2023年2月21日(火)~3月26日(日)

1 清遠な自然へ ─円山応挙とその周辺

はじめは狩野派に学んだ円山応挙は、「写生」にもとづいた新しい画風によって、日本絵画の歴史に革命を起こしました。応挙は、見たものをそのまま写すためにひたすら描く対象に向き合い、それを画面に還元しようとします。一方、晩年期になると、その冷静な態度は、自然の姿を概念的にとらえようとするものへと徐々に転じます。ここでは応挙が57歳のときに手がけた「懸崖飛泉図屏風」のほか、応挙のもとに集った弟子たちによる清廉な景物画をあわせて紹介します。

懸崖飛泉図屏風懸崖飛泉図屏風
円山応挙 寛政元年(1789) 出光美術館

2 京中、皆一手 ─円山派の画家たち

「応挙が世に出て、写生といふことのはやり出て、京中の絵が皆一手になったことじゃ」。江戸時代の文壇の鬼才・上田秋成が随筆『胆大小心録』(1808年)につづったこの一文は、当時の京都画壇における応挙の存在の大きさを端的に語っています。源琦(1747 - 97)や山口素絢(1759 - 1818)、岸駒(1749/56 - 1838)など、ここで紹介するのはみな、応挙のもとで絵を学び、あるいはその強い影響のもとで、迫真性に富んだ絵画の制作に健筆をふるった画家たちでした。

虎図虎図
円山応挙 天明5年(1785) 出光美術館

3 粋の系譜 ─酒井抱一と鈴木其一、さらにその先へ

江戸時代はじめの京都に生まれ、華やかに展開した〈琳派〉の美術。19世紀の江戸の地において、洗練された洒脱な美意識によって琳派をよみがえらせたのが、酒井抱一やその弟子の鈴木其一でした。彼らがリードした〈江戸琳派〉の絵画も、プライス・コレクションを魅力的に彩るジャンルのひとつです。ここでは抱一や其一のほか、江戸琳派の血脈を近代まで継いだ画家たちの作品を紹介します。

四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風
酒井抱一 江戸時代 出光美術館
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