天のうづめの命

天のうづめの命

天のうづめの命 (あめのうづめのみこと)

小杉放菴(1881 - 1964)
昭和26年(1951)
油彩・カンヴァス
83.5×208.8cm

当時、竣工されたばかりの日本最大の出光興産タンカー・日章丸のために、放菴が贈った1枚です。この絵が船長室に飾られたタンカーは、のちに日章丸事件の主役となりました。天の岩戸に身を隠した天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘い出そうと、とっておきの面白い舞を披露する天のうづめの命(みこと)。日本の国を表す太陽を導く女神の飄々たる姿には、敗戦で打ちひしがれた国民を勇気づけ、戦後日本の復興を先導してゆく人々に向ける放菴の祈りが込められています。

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