四季花木図屏風

四季花木図屏風

重要文化財

四季花木図屏風 (しきかぼくずびょうぶ)

室町時代 16世紀
六曲一双
紙本着色
各152.8×313.4cm

四季の草花樹木が、金銀の微塵箔と雲母地の柔らかな光に包まれています。右隻には、紅梅が可憐な花をつけ、やがて青々と葉をつけた松、紫陽花や姫百合の季節へ移ります。左隻では、竹と隈笹を挟んで、大きな葉をつけた楓、薄、女郎花、萩などが秋を告げ、楓の隙間に隠見する雪山が四季の変移を締めくくります。繊細な墨線であらわされた水流も同じリズムで波紋を刻み、静謐な情景に同調しています。室町時代のやまと絵屏風を代表する傑作です。

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