重要文化財
真言八祖行状図 (しんごんはっそぎょうじょうず)
平安時代 保延2年(1136)
八幅
絹本着色
各172.9×111.2cm
インド、中国、日本にいたる真言密教の8人の祖師(龍猛、龍智、金剛智、不空、善無畏、一行、恵果、空海)の事跡を、8幅の大画面にあらわしています。もとは保延2年(1136)に建立された大和内山永久寺真言堂の障子絵として堂内を荘厳していました。各幅は4幅ずつが連続した景観をなし、春と秋の二つの季節に対応しています。優れて壮大な自然景は、単に祖師たちにまつわる出来事の場を示すだけではなく、それ自体がとても魅力的な風景表現です。