伴大納言絵巻

伴大納言絵巻
上巻部分

国宝

伴大納言絵巻 (ばんだいなごんえまき)

平安時代 12世紀
三巻
紙本着色
上巻 31.5×839.5cm
中巻 31.5×858.7cm
下巻 31.5×931.7cm

貞観8年(866)閏3月10日に起きた、応天門の炎上をめぐる大納言・伴善男の陰謀、その露見と失脚の物語を、生き生きと描いた絵巻です。群像の表現に存分に発揮された精妙な描写力、色と形の見事な調和と対比、緩急を利かせた巧みなストーリー展開は、多くの傑作に恵まれたこの時代の絵巻のなかでも、ひときわ魅力的です。制作には、後白河院に重用された宮廷絵師・常磐源氏光長が、主導的な役割を担ったと推察されます。若狭国松永庄新八幡宮に伝来しました。

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