西行物語絵巻

西行物語絵巻
第一巻部分

重要文化財

西行物語絵巻 (さいぎょうものがたりえまき)

画/俵屋宗達(生没年不詳) 
詞書/烏丸光広(1579 - 1638)
江戸時代 寛永7年(1630)
第一巻 第二巻 第四巻
紙本着色
第一巻 33.4×1785.0cm
第二巻 33.5×1855.7cm
第四巻 33.6×1821.0cm

宗達作品のなかで、年紀が明らかな唯一の作品です。能書家の公家・烏丸光広の奥書によれば、本多伊豆守富正の命を受けた光広が、「禁裏御本」を「宗達法橋」に模写させ、詞は光広自身が書いたこと、また「寛永第七季秋上澣」という年紀が判明します。宗達が写した禁裏御本は失われていますが、時代の異なる同じ系統の模写類本がいくつか存在し、宗達が古絵巻をどのように写し、創意を加えているかを間接的ながら考察することができます。"たらし込み"をもちいた軽快な筆致や、鮮麗な色彩は宗達ならではのものです。

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