待花軒図

待花軒図 待花軒図

待花軒図 (たいかけんず)

画/伝 周文 賛/大岳周崇(1345 - 1423)他八僧
室町時代 15世紀
紙本墨画淡彩
109.7×35.3cm

応永年間(1394 - 1428)に禅院で流行した"詩画軸"という形式の山水画です。画面上部に多くの詩が寄せられ、詩画一致の世界が示されています。描かれているのは、湖畔に面した一軒の山荘です。開け放たれた書斎の片隅には、書物が見えます。山荘の主人は描かれていませんが、ここに隠棲しながら梅の花が咲く春を待っているのでしょう。淡墨を基調とした穏やかな墨のぼかしを全体的にもちいて、典雅な画趣を生んでいます。

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