祇園祭礼図屏風

祇園祭礼図屏風

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祇園祭礼図屏風

重要文化財

展示中

祇園祭礼図屏風 (ぎおんさいれいずびょうぶ)

桃山時代 17世紀
六曲一双
紙本着色
各153.5×347.0cm

祇園祭礼を単独の主題とした屏風絵としては、最も古い作品です。一双画面を通じて、松原通から内裏までの下京を西からの視点でとらえ、右隻に山鉾巡行、左隻に神輿渡御の行事を描いています。山鉾や母衣武者の扮装が変化に富んだ趣向を示す一方で、行列はあくまで冷静に進行し、祭礼の熱気よりもむしろ神事としての厳粛さを印象づけています。整然と区画された京都の町並みや端正な人物描写には、たとえば孝信(1571 - 1618)のような桃山時代に活躍した狩野派の画家による優れた技量が示されています。

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