金銅仏立像 (こんどうぶつりつぞう)
中国 北魏「太和8年(484)」銘
金銅
高 24.4cm
青銅に鍍金をほどこした金銅製の仏立像です。右手を施無畏印に結び、左手には衣端をとり、大きな蓮弁形の挙身光背を背負っています。柔和な顔立ちやどっしりとした体つきは台座に記された製作年、北魏時代の太和8年(484)頃の仏像の特徴をよく示しています。また、先の銘文から本像が發干縣(はっかんけん)(現在の山東省)出身の李晃、李山により、「弥勒像」として作られたことがわかりますが、弥勒の特徴はみられず、通常の如来立像として表現されています。