三彩騎駝人物 (さんさいきだじんぶつ)
中国 唐時代 8世紀
高 79.0cm(駱駝)、高 42.0cm(人物)
首をもたげた駱駝の背に鞍敷がかけられ、そこに右手で手綱をひき、髭をたくわえた胡人(こじん)の馭者(ぎょしゃ)がまたがっています。頭にはうず高い頭巾を被り、足には長靴をはき、顔の表情も鋭く、いかにも胡人の風情をたたえています。商人としてシルクロードで活躍したソグド人であろうと思われます。こうした胡人の俑が墓に副葬され、死者の死後の暮らしにも奉仕させようとしたことからも、唐帝国の国際的な雰囲気を知ることができます。