林和靖梅花詩

林和靖梅花詩

重要美術品

林和靖梅花詩 (りんなせいばいかのし)

夢窓疎石(1275 - 1351)
鎌倉時代末期 - 南北朝時代初期 14世紀
紙本墨書
95.5×31.2cm

夢窓疎石は、臨済宗の高僧で天龍寺を建立、開山となりました。書作のほか作庭の名手としても知られています。本作品は、中国の詩人・林和靖の「山園小梅」と題する七言律詩から、後半部を3行に行草体の書風で書いたものです。引き締まった線をゆったりと伸びやかな筆致にのせながら、無理なく展開しています。1字1字が堂々と安定した字形を保ちつつも、限られた紙面を巧みに整えている点が、器量の高さと風格を伝えています。

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