青花龍文壺 (せいかりゅうもんつぼ)
景徳鎮官窯
中国 明「宣徳年製」銘(1426 - 1435)
高 52.0cm
透明釉をかけて1300℃以上の高温で焼き上げ、鮮やかな青文様を表す青花(染付)磁器は、明王朝の江西省景徳鎮に置かれた官窯において御用磁器として技法が磨かれ、きわめて質の高い作品が残されました。中でも宣徳官窯の青花は、明代官窯の最盛期にあたるとして高く評価されています。この高さ52cmに達する龍文壺は、その中でもまれに見る大作で、ニューヨークのメトロポリタン美術館の龍文壺と一対をなしていたと考えられる世界的名品です。大きく見開いた目、躍動感あふれる姿態の3本爪の龍をはじめ、青花の濃い発色が文様全体をきわめて印象深いものにしています。