国宝
古筆手鑑「見努世友」
(こひつてかがみ 「みぬよのとも」)
奈良 - 室町時代 8 - 15世紀
229葉
36.1×48.0cm
近世に入る頃、それ以前に書写された歌集などのテキスト(古筆)は、稀少なために断簡(古筆切)に分割されはじめます。この古筆切を収納、鑑賞するためのアルバムが手鑑で、手は筆跡、鑑は手本、見本の意味です。『見努世友』は、江戸時代に古筆の鑑定を専門職とした古筆家が制作した基準作で、整然とした配列と、平安時代書写の優れたかな書跡を多数含み、形式・内容ともに最高水準の手鑑です。小浜酒井家伝来。手鑑の名称は『徒然草』13段の言葉にちなみます。