列品解説のココが楽しい!

わからないと思われがちな書の世界を、グッと身近にしてくれる列品解説。
今年の列品解説も、12月7日(木)午前10時30分~8日(金)午後6時~の残りあと2回。この機会にぜひご参加ください。

なぜこんなふうに書かれたの?

「流儀」という視点から、奥深い書の魅力を紐解く「書の流儀」シリーズ。第2弾となる今展も、時代を象徴する名筆ぞろいの「教科書対応型」で構成しています。「なぜこんなふうに書かれたの?」という素朴な疑問に立ち返りながらの語り口は、書の実作を学んできた笠嶋学芸員ならではです。

玉堂の書は、本当にうまい!?

第1章では、日本人が手本としてきた王羲之スタイルを出発点に、伝統美と創意の展開を検証。浦上玉堂の書ははたして「うまい」のか、そんな話題も飛び出します。

書道界で人気急上昇中な書はどっち?

誰もが知る「かな書」の名品が並ぶ第2章のみどころは、常時8幅が並ぶ「石山切」の特集展示。料紙装飾が控えめなものをあえて選び、書風そのものに注目して解説します。「石山切」には「伊勢集」と「貫之集下」がありますが、今このうちの一方が書道界で人気急上昇中とのこと。トレンドはどちらなのか、ぜひ予想してみてください。

フォーマルな書、アンフォーマルな書

第3章では、没後400年にあたる後陽成天皇を中心に、皇族・貴族たちの「逸格の書」をピックアップ。フォーマル(公的)な書とアンフォーマル(私的)な書という新たな視点から、桃山時代に革新的な書風が生まれた理由を考えます。同じ人が書いたの? と驚くほどの書風の違いは、例えるならばスーツと部屋着の違い。そして桃山時代には、この公私の境界を超える才人が登場してくるのです。

彼らの書に惹かれてやまない…

第4章では、俳人や文人、禅僧たちの自由闊達な書と、彼らの書に惹かれてやまない、見る側の「感傷力」に迫ります。芭蕉自筆の「ふるいけや…」の短冊のあと、仙厓の「芭蕉蛙画賛」を読み解くのも楽しい試みです。