列品解説ギャラリートークのココが楽しい!

今展の「列品解説」のテーマはズバリ「老後」。人生100年時代を見据えた生きるヒントを、"老後の達人" 仙厓さんのバイタリティー溢れる隠居生活から学んでみませんか?(約45分)

午前10時30分~ 9月20日(木)9月27日(木)10月4日(木)10月11日(木)10月18日(木)
午後6時~ 9月21日(金)9月28日(金)10月5日(金)10月12日(金)10月19日(金)

※事前の申し込みは不要です(入館料のみ)
※集合場所は展示室1の入口です

仙厓に学ぶ、幸せな老後のヒント

40歳まで厳しい修業の日々を送り、その後は博多聖福寺の住持として多忙を極めた仙厓。63歳からの第二の人生は、住持時代に叶えられなかった旅行や趣味など、あらゆることに挑戦しました。推定2千とも3千ともいわれる作品のほとんどを生み出したのは、じつは隠居生活に入ってからの25年間のこと。仙厓の脅威のバイタリティーの源とはいったいどこにあったのでしょうか? 作品と晩年の過ごし方から、幸せな老後のヒントを探ります。

「老い」を克服する極意

仙厓の「老人六歌仙画賛」は、老いへの戒めとしてよく知られていた横井也有(よこい やゆう)の狂歌をモチーフにしたもの。「足がよろつき、杖やメガネが手放せず、何度も同じ話をしては我が子を誉め…」そんな皮肉な文章に添えられているのは、目を細めてニコニコと笑う老人たちの姿です。このコントラストからうかがえるのは、仙厓流の "老いの極意"。心と体の変化を前向きに乗り越えるための、大切な教えを見つけました。

庶民をなぐさめた仙厓のユーモア

ご隠居さんとなり、近隣の人々から様々な相談を受けるようになった仙厓。「少しでも長生きしたい」といった庶民の本音も、けっして無下にはしませんでした。たとえば冥界からの使者が迎えに来たとき、なんと言えば素直に帰ってくれるでしょうか? 「老人画賛」にみる仙厓の発想力には、きっとニヤリとさせられるはず。人の心に寄り添う "仙厓さん" の真骨頂がここにあります。

仙厓ファン必見「書画巻」が登場

今展の目玉のひとつが、十数年におよぶ仙厓のスケッチを集めた「書画巻」です。旅を愛した仙厓は、各地の古社寺の参詣や登山に出かけ、祭りや絶景を堪能しています。旅の感動をスケッチし、興奮覚めやらぬうちに画賛に仕上げる、そのスピード感と描写力には驚くばかり。完成作や学芸員が撮影した現地の写真と比較しながら、仙厓の作画の実態を解き明かしていきます。

好奇心と遊び心。仙厓の趣味生活

好奇心旺盛だった仙厓は、珍しい石や骨とう品を蒐集し、和歌や俳句、茶に陶芸と、興味を四方八方に巡らせていました。趣味もお行儀よくたしなむというよりは、自由闊達に楽しんでいた様子。子どものように無邪気に、お気に入りの道具の箱に顔を描いたりもしているのです。仙厓の老後をより幸せなものにした "趣味とのつきあい" を、数々の遺愛の品からご紹介します。

謎の「涅槃図」と愉しき仲間たち

仙厓の周囲には、ともに趣味の世界に遊び、独自の笑いを共有する仲間たちがいました。メンバーは当代きっての論客と呼ばれた僧侶や地誌研究家、料理人など多士済々。彼らと仙厓の共作のなかでも、仙厓を釈迦に見立てた「涅槃図」は異色です。仙厓のポーズといい、仙厓自身が書き添えた破天荒な歌といい、見れば見るほど不思議な作品。その謎を、仙厓と彼を取り巻く人々との関係から探ります。