指月布袋画賛

指月布袋画賛

指月布袋画賛 (しげつほていがさん)

仙厓(1750 - 1837)
江戸時代
紙本墨画・墨書
54.1×60.4cm

子供たちと戯れる布袋さんのほのぼのとした情景のようですが、「月」を暗示する賛文「を月様幾ツ、十三七ツ」の存在から、禅の根本を説いた教訓「指月布袋」の図であることがわかります。月は円満な悟りの境地を、指し示す指は経典を象徴していますが、月が指の遙か彼方の天空にあるように、「不立文字」を説く禅の悟りは経典学習などでは容易に到達できず、厳しい修行を通して獲得するものであることを説いています。コレクション第1号の作品です。

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