四季花鳥図屏風

四季花鳥図屏風

重要文化財

四季花鳥図屏風 (しきかちょうずびょうぶ)

能阿弥(1397 - 1471)
室町時代 応仁3年(1469)
四曲一双
紙本墨画
各132.4×234.2cm

清流がそそぐ水辺に、さまざまな鳥が集っています。右隻には、叭々鳥の一群が寄り添うように羽を休めます。左隻には、葦の茂みに寄り添う鴛鴦や、枯木にとまる山鵲が見えます。両隻の中央には、自然の生命力を寿ぐかのような豊かな蓮が、繊細な墨のトーンで描かれています。宋末元初の画僧・牧谿に学んだあとがうかがえ、湿潤な大気を穏やかな墨の潤いであらわし、柔らかな光の中に各モチーフを現前させる高度な墨技が見て取れます。本屏風は、現存する水墨花鳥図屏風の中では最古作です。

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