青銅饕餮文斝

青銅饕餮文斝

重要美術品

青銅饕餮文斝 (せいどうとうてつもんか)

中国 商(殷)時代 紀元前13世紀〜11世紀
一対 青銅
高 左 45.7cm、右 45.8cm

斝(か)は古代中国の酒を温める平底の器で、3つの脚が付き、側面には把手が、また、口縁には2本の突起がついているのが特徴です。胴の側面を二段にわたって飾っているのは、大きな丸い目と巨大な角や顎を持つ奇怪な怪獣の姿をした当時の最高神、「饕餮(とうてつ)」です。斝の内底に見られる旗を持つ人物に類似した図が商時代後期の都・殷墟(いんきょ)(現在の河南省安陽市)出土の青銅器にも見られ、これらの斝の出土地もこの周辺であると考えられています。

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