青花騎馬人物文壺

青花騎馬人物文壺

青花騎馬人物文壺 (せいかきばじんぶつもんつぼ)

景徳鎮窯
中国 元時代 14世紀
総高34.0cm

濃厚な青花で表された頸部の波涛文、肩部の牡丹唐草文、裾部の蓮弁文にはさまれた主文様として、元曲「破幽夢孤雁漢宮秋雑劇(はゆうむこがんかんきゅうしゅうざつげき)」のクライマックスが描かれています。場面は、主人公の王昭君(おうしょうくん)の入水自殺前後の情景です。先頭の呼漢邪單于(こかんやぜんう)から最後尾の王昭君と2人の侍女まで、器腹を一続きに80%ほども使った構図になっています。卓越した絵師の存在はもちろんのこと、描きたい雑劇の実景を、元青花を焼造し始めた景徳鎮の民窯に注文した、芝居好きの注文主の姿が浮かび上がってきます。

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