白地黒搔落鵲文枕

白地黒搔落鵲文枕

白地黒搔落鵲文枕
(しろじくろかきおとしかささぎもんまくら)

磁州窯
中国 北宋時代 12世紀
33.3×27.5cm

鉄分の多い灰褐色の素地に白土をかけ、その上に黒釉を塗り、そして黒釉のみを搔き落として文様を表す独特の技法が北宋時代末期に磁州窯系の諸窯で発達し、優品が数多く作られました。枝にとまる鵲を印象的に描いたこの陶枕は、刀子で搔き落とされた文様ですが、宋画の雰囲気をもつ鵲の繊細な表現に成功しており、磁州窯系陶枕の最高傑作に数えられています。枕面の「如意頭」形は、「思いのままになる」ことの寓意であり、鵲は「瑞兆を告げる鳥」としてともに吉祥の図案としられています。

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